トロールビデオで宝塚記念を見てると、ディープインパクトがゴールする瞬間、実況アナの「ニッポン競馬の至宝!」という絶叫や、あるスポーツ新聞アンケートで彼が凱旋門賞で勝つ可能性が80%近くという結果。なんとなくではありますが、やや違和感を感じます。もちろん期待が高くなるのはしょうがないことなんですが、最近、ちょっと活躍が期待できる人や事柄があると(とりわけ世界を相手にしてとなると)、みんなが一斉にそちらに傾いていく、というか無理矢理にでも傾けさせていく、ていうのが正しいんやろか?ほいで結果見て失望する、ちゅうパターンやね。遠くは冬季オリンピック、近くはサッカー。逆に世間では正直あんまり期待されてなかったけど、徐々にヒートアップしていったのがWBC。ていう風に考えると、ディープインパクトもそっと見守ってあげるほうがええかも知れませんね。まあ、わざわざロンシャンまで見に行くという、酔狂…やなくてコアな人はそんなにいてないと思うので、ちょっとはマシでしょうか?
ただ宝塚を見る限りでは勝ち方は「普通のG1馬(?)の勝ち方」やと思います。重たい馬場は彼の持ち味がそれほど活きないからやと思いますが、少なくとも日本の馬場よりは欧州の馬場は深いやろうから、こういう形になることが十分予測されます。要するに3冠レースの時のような「めっちゃ強いG1馬」の走りができる可能性は低いでしょうね。となるともともとここの馬場に合っている他の外国馬(向こうから見たら彼やハーツクライが外国馬なんやけどね^^;)がどうなんか?ということですねえ。そう考えると、少なくとも今までのレースのような圧勝劇というよりも、直線での叩き合い勝負になるんやろなあ。この形って彼が今まで体験したことの無いモノなので、そういう意味でも彼がしょってる負担は大きいですねえ。それを克服できるのか、というのも興味のひとつではありますが。まあ、そんなに大騒ぎすることなく、冷静にレースを楽しみたいですね。