まだ小学校の低学年ぐらいやったと思います。その年の、たぶん正月ごろにやってた「花王名人劇場」で、番組の後半で登場したのは3人の落語家さん。三枝師匠の創作。犬が家出して、公開捜索番組(←『それは秘密です』風で←懐かしいなあ。)飼い主が呼びかけてみると、ちゅう噺でしたが、今の方が共感する人多いかもしれませんね。次は枝雀師匠の「親子酒」。今まで聞いた落語の中で、いまだにこれを超える一席には出会えていません。ご本人がその後に演じられたものも含めてです。そして大トリが円楽師匠でした。お題は忘れてしまったんですが、堅物で有名な旦那が無理やり連れてこられた吉原のある遊女にぞっこんになって見受けすることに。それを聞いた旦那の奥さんがヒステリーを起してなんと丑の刻参りへ。それを聞いたお妾さんが今度は丑の刻。それぞれの思いが通じたのか、二人とも亡くなってしまって…。という噺でした。まだ子どもやったからでしょうねえ、正直あまりピンとこなかったんですが、今聞いてたらおそらく全然違った印象になってたでしょう。もし8チャンネルが追悼的なことを考えているのであれば、まあたぶん「笑点」の日テレやろけど、この番組を流してくれへんかなあ。というか一発芸ばっかりの番組よりも「花王名人劇場」、復活してほしいなあ。まあこれは別の機会にということに。何を置いても残念でなりません。どうぞやすらかに。