正倉院展

ほぼ生まれて初めて、正倉院展に行ってきました。「ほぼ」などという表現を使ったのは、3歳ぐらいの時に行ったらしいんですが、それが国立博物館やったかは定かな記憶がなくて、あるのは展示物を照らす照明を触って火傷してしまったことぐらいで、これでは観たうちには入らんやろ、ということで。
展示期間中最後の日曜日ということやったせいか、あるいは昨今の歴史ブームの影響からか、11時半ごろで入場まで約30分の待ち時間が。まあ全然動かんちゅうことではなくて、少しずつ前に進むことができたのでなんとか辛抱できました。館内もやっぱりえらいひとだかりじゃ。とりわけ、目玉になってる蘭奢待と金銀田荘唐大刀の所と、横並びに展示物を観ていく時の最初の展示物の所とか。2列程度の列を作ってゆっくり観れるようにしたら、もっとスムーズに鑑賞できるのにねえ。実際、その事で声を荒げてる人もいました。事の是非はともかく、気持ちは分かります。可能であれば改善してほしいモンです。
まあそんなことはともかく、展示品のそれぞれは素晴らしいものばかりだった、と思いますよ。歴史的にも貴重なモンやし、とりわけ先の大刀や香木を削るための刀の刀身が見事で個人的には気に入りました。別にその方面に造詣があるわけやないけど、丁寧に刀身を作り上げているようで、つい見入ってしまいました。あとの展示品もよかったんですが、できれば展示品の横に書かれた紹介文にいつの時代の物かを書いていて欲しかったなあ。オプションである、目録には書いてあったんやろか。
鑑賞し終わって満足やったんですが、1時間半ほど立ちっぱなしやったせいか、えらい疲れました。昼飯を食べるために別の場所へ移動してそこにあった椅子に腰かけるまで、脚と腰がヒイヒイと悲鳴を上げてました。
いろいろ批判的なことも書いたけど、概ね満足でした。ほいで来年も貴重な物が展示されるやろし、来年も、ということをどうするかは今後考えます。