覇王の家から

6月22日 覇王の家から

大河の影響を受けて司馬遼太郎の「覇王の家」を改めて読んでます。互いに家康の生涯に起こる出来事、桶狭間三河一向一揆、三方ヶ原や長篠等々、同じ事象のはずなのに描かれる人物像によってこうも受取りよう変わるもんやなあ、と妙に感心してます。築山殿がその最たるものですねえ。でも当時の映像なぞあるはずもないし、残っているのは言葉の記録だけ、しかもその真贋もはっきり明らかなものは限られているし、実像がどうやったかなんて結局誰もわからんしねえ。まあ互いを見比べて「これまでと全然ちゃうやないかい!」てツッコむよりも「なるほど、こういう人物像の描き方もあるんかあ」と受け入れるほうが健全ですね。

さて、「覇王の家」を読み終わったら次は「文字禍」を久々に読んでみようと思います。