士別れて三日

7月6日 士別れて三日

お昼にとあるお店でコーヒーを注文しました。「180円です」はい、じゃあ230円で、と100円玉枚と10円玉3枚を出すと、スタッフの方が「あのう、30円多いんですが…」いや、50円で欲しいんやけど、と言うと、やっと意図を察してもらいました。おそらく最近新しく始めた方なんでしょう、なかなかの初々しさを発揮しておりました。注文を終えてトレーの上に紙ナプキンを敷いて、次はその上にマドラー。両手でマドラーの両端を持って、プラモデルか木材のミニチュアパズルを作るかのごとく至極丁寧にナプキンの上に着地させてくれました。おそらく先輩の方から商品はもちろん、付属品も丁寧に取り扱うよう指導されていて、彼はその期待に応えようとしてたんですが、マドラーの両端を素手で掴むのはねえ。けつぺきの相方にその話をしたら、ダダ引きでした。わたしも正直びっくりしたんですが、幸いマドラーは使わんし、その方の所作がホンマに初々しくて、子どもが初めてのお手伝いでテーブルの上に家族の箸を置いてまわるような、微笑ましいシーンを想像して、笑いそうになりました。次はがんばれ、『士別れて三日』であります。