歴史上の人物の中で、黒田官兵衛は最も好きな人の一人です。せやからこないだ放映された「その時、歴史が動いた」を楽しみにしてたんですが、ちょっとガッカリやったなあ。関が原の戦いのとき、あたかも初めから第3の勢力として天下に望みをかけていたような書きぶりやったんですが、ちょっと無理があるような。あくまで東軍に協力して九州各地を平定するうちに、天下への思いが浮かんできたと考える方が自然な感情の流れやと思うけどなあ。それにしても物や栄誉なんぞになんの欲も持っていなかったとされる官兵衛でも、そのチャンスがやってきた時にその気になってしまうとは、やっぱりロマンですねえ。こういう人間くさいところも好きですねえ。