また来ます


夕べテレビでやってたフランス語版の「ザ・ロック」、もちろん言葉は人の名前のところぐらいしか分からんかったけど、何となく見てたら終わったのが23時。そこからかなりの時間寝たと思うんですが、あんまり疲れはとれず。スタミナ不足やなあ。
 今日がイルデパン滞在最終日。なので朝食後は早速天然プールへ。またジャングルをテクテク歩いて行ったんですが、道中地面に直径10センチぐらいの穴があちこちにあることに気づきました。なんじゃいなとしばらく眺めてると、左腕のハサミがやたら大きいカニが横歩きの細かいステップを刻みながら穴へ入っていきました。
 昨日と同じ所へ荷物を置いて、今日はもう少し深みの方へ行ってみることに。すると何百何千かと思うほどの小魚の群れに遭遇。視界もままなりません。これだけいたら1匹ぐらい触れることができるやと手を伸ばしてみたんですが、無理でした。
 昨日はここで泳いでる人はわしらの他にほとんどいてなかったんやけど、今日はぎょうさん、しかも日本人が。中でもキャッキャッはしゃいでるカップルを見て、二人で苦笑い。昨日より水が冷たいので早めに岸へ上がってきて、タオルを水気を取ってると、近くの地面にどう見てもさっきのカップルの仕業としか考えられない二人の名前が書いてあって、また苦笑い。そう言えばノカンウイにも名前は違うけど同じモン書いてあったなあ。なんだかなあ。
 午後からは島内観光。かつて部族の女王が潜んでいていたという洞窟やら、キリスト教の宣教師が初めてこの島に上陸した際の記念碑やら島最大の教会やらを巡るもの。ホテルからバスに乗ってそれらへ向かうんですが、片側一車線の道路を車が通るたび、また道路の脇で人とすれ違うたびに運転手が手を挙げてなんやかんやと言葉を交わす。島の人みんな顔見知りなんやろか。もしそうならそうそう悪いことでけへんわな。それにしてもみんなホンマに仲良さそうで、ちょっとうらやましかったです。
 ホテルに戻ると、既にチェックアウトを終えていたのでロビーでのんびりしてると現地スタッフから、現地の伝統料理であるブーニャ料理のデモをやってることを教えてもらったので見に行くことに。現地で取れた野菜や肉を適当な大きさに切って、それをバナナの葉っぱでくるんだものを地面に埋めて、3〜4時間蒸し焼きにするそうな。日本やと鍋に水を入れて煮るだけで具材が柔らかくなるけど、ここの食べ物は単に煮たり茹でたりするだけでは中まで火が通らんので、こんな手の込んだことをするそうです。味の方は塩で味付けしてるだけなのでとても素朴な感じ。正直期待しない方がええやろね。そもそもそのあたりを目的にした料理やないようです。
 ブーニャ料理の見学をしてるうちに日が傾いてきてたそがれ時。名残惜しいけどそろそろお別れです。確かに島の中に天然プール以外特に見るべきモンはないし、食べ物に着いてもブーニャ料理を見る限り期待できそうにないけど、島の人たちの雰囲気がほんわかしていてよかったなあ。老子の説くところの「小国寡民」てこのことなんやろか。ただここで他所者がなじむためには相当時間がかかるような気がします。でもたまに遊びに来るぐらいはええでしょ、今度はもう少し語学のスキルを上げてから来るようにします。