いざ、ニューカレドニアへ。でも…


朝の6時前に起床しました。何もなければこんな早くに起きる事はそんなにないんですが、今日は特別です。いそいそと準備をして表に出ると、うう、寒い。そんな中スーツケースを転がしながら、守口のバスターミナルへ。しばらくすると関空行きのバスがやって来て早速乗り込みました。8時51分着ていう細かい予定時刻が気になったんですが、ホンマ予定通りに到着しました。
 チェックインを済ませた後、航空会社のラウンジがあるということだったので行ってみると、行き慣れてないせいか何となく敷居が高そうな感じがして、少し緊張してしまいました。緊張をほぐすためにビールを注文。まだ10時過ぎやけど、まあええか。
 ラウンジで1時間ほど過ごした後、搭乗手続きへ。この辺りまで来ると周りの外国人の割合が少し高くなってきました。ただどこの人なのかはさっぱり。もちろんフランス系が多数やと思うけど。家族連れも何組かいてたんですが、日本に住んでる人たちなんやろか。こういう人たちてドンと休み取ってバカンス行くからねえ。いつかこんな生活できたらええのにと、下世話な想像をしてるうちにフライトの時間が。
 11時50分のフライトで、確かに飛行機は動きだしたんですが、これがなかなか飛ばずに滑走路で停止。飛行機でも渋滞するんやねえ。結局20分ぐらい待たされて、やっと飛ぶことができました。
 飛び出してから1時間ほど昼食です。座席の前についているカップ受けのところにメニューのカードが挟んであって、チキン(竜田揚げ)か魚(鮭のボイル焼き)が選択可。やってきたCA(男性・フランス人やと思う)に二人とも半ば食い気味に「チキン」と注文。ところがやってきたのは魚。おいおい、と抗議しようと思ったけどフランス語はもちろん、英語も出ず。でも料理出すときに何か言うてたような。「チキンはなくなった」ていう意味やったんやろか。こんなことなら大学の第二言語をドイツ語やなくてフランス語にしておけばよかったと、今さらながら後悔しました。悔しいからビール(スーパードライ)を注文したら、No.1ビール(現地ビール)が。このCAとは最後まで合わへんかったなあ。
 フライト時間は約8時間。ただプラス2時間の時差があるので到着は現地時間で22時すぎ。それから入国手続きやなんやで空港を出たのが23時半ごろ。それからバスに乗ってホテル着が日の改まった1時前。都合10時間以上座ってたわけで、さすがに飽きました。ホテルに着いてちょっと落ち着こうと、フロントでもらったカードキーを差し込んでドアを開けて、あれ?開かへん。カードの向きを変えてもう一回してもやっぱりダメ。またフロントへ逆戻りじゃ。流暢な英語で「このカードキー、何回差し込んでもドア開かへんやないかい。ん?分かってる。カード裏返しても開かへんねん。どないかしてな。大体ここて現地では有名なホテルなんちゃうん?もうちょっとしっかりしてなあ。頼むでしかし。」て言おうと思ったんやけど、カードキーを出して「Door…」て言いかけたら、フロントの人がさっさとカードキーを受け取って、パソコンをカシャカシャ動かした後に、またカードを返してくれました。思わず「メルシー」て言うてしまいました。
 どうにか部屋に入ることができて、やれやれじゃ、明日もまた早いし、チャッチャとシャワー浴びて寝よ、でもその前にテレビをつけて。言葉がフランス語でさっぱり分からん。ニュース番組的なんはないやろか、あ、これこれ。また地震の報道かあ。確か中国であったよなあ、その続報か、て思ってたら画面の左下のテロップに「SENDAI」の文字が。ここに至って初めて第一報を知りました。正直日本で起こってることとはとても信じられませんでした。このまま素直に旅を楽しんでいいものか、正直複雑な心境です。